オーガスチンとマルコの家

勤務している高崎聖オーガスチン教会や新町聖マルコ教会の情報やキリスト教文化や信仰などの話題を掲載します。

聖霊降臨後第16主日 『慈しみあふれる神の賃金』

今日は聖霊降臨後第16主日。高崎で「聖餐式」の司式・説教をしました。聖書個所は、ヨナ書3:10-4:11とマタイによる福音書20:1-16。 説教では、慈しみあふれる神の御心に応え「すべての人を救いたい」という神の思いを成し遂げ共に歩むことをテーマに語…

「内村鑑三と上州人」

上毛かるたに「心の灯台」と読まれている内村鑑三。彼は高崎藩士の子として江戸藩邸で生まれ、5歳から8歳、10歳から12歳にかけての幼少期を高崎で過ごしました。彼は群馬(上州)や群馬県人(上州人)についてどう思っていたのでしょうか? 今回はそのことを…

聖霊降臨後第15主日 主教巡回聖餐式(新町)・み言葉の礼拝(高崎)『神の憐れみに応え人を赦す』

今日は聖霊降臨後第15主日。新町は主教様が巡回され、「聖餐式」の司式・説教をされました。聖書個所は、ローマの信徒への手紙14:5-12とマタイによる福音書18:21-35。福田は補式をしました。 礼拝後短く交わりの時を持ち、記念写真を撮りました。 高崎は…

「上毛かるたとキリスト教(2)」

前回のこのタイトルのブログでは、上毛かるたの選考委員だった須田清基牧師が宣教の意図で新島襄と内村鑑三という2人のキリスト者をかるたに採用させたのではないか、ということ等について述べました。そのことを裏付けるような資料が手に入りました。その…

聖霊降臨後第14主日 聖餐式『兄弟の中にいるイエス様と神の思いに従う』

今日は聖霊降臨後第14主日。高崎で聖餐式を捧げました。聖書個所は、エゼキエル書 33:7-11とマタイによる福音書 18:15-20。説教では、兄弟への忠告と共に祈ることの根本に、イエス様が共におられることと小さな者が一人も滅びないよう願う神の思いがある…

「上毛かるたとキリスト教」

先主日の説教では「十字架を背負うこと」をキーワードに考察し、「神のことを思う」よう勧め、上毛かるたの内村鑑三の絵札に十字架があることから、彼の人生と「心の灯台内村鑑三」とかるたの札に読まれている意味についても思い巡らしました。 皆さんは「上…

聖霊降臨後第13主日 聖餐式『神のことを思う人生を歩む』

今日は聖霊降臨後第13主日。高崎で聖餐式を捧げました。聖書個所は、ローマの信徒への手紙 12:1-8とマタイによる福音書16:21-27。説教では「イエス様の受難予告」の箇所を「十字架を背負うこと」をキーワードに考察し、「神のことを思う」よう勧めました…

「ボブ・ディランの音楽と信仰(2)」

前回はボブ・ディランのデビュー時、特にPPMもカバーした曲「風に吹かれて」にスポットを当てて「ボブ・ディランの音楽と信仰」について私見を述べました。 ところで、若い頃のディランの音楽と生き様を追ったマーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリ…

聖霊降臨後第12主日 聖餐式『神が与えた信仰に生きる』

新町聖マルコ教会聖堂の祭壇(Altar) 今日は聖霊降臨後第12主日。午前高崎、午後新町で聖餐式を捧げました。聖書個所は、ローマの信徒への手紙11:33-36とマタイによる福音書16:13-20。説教では、「ペトロの信仰告白」の箇所の前半を中心に、当日の使徒…

「ボブ・ディランの音楽と信仰(1)」

先月、ボブ・ディランの8年振りとなる新しいアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』がリリースされました。スタジオ・アルバムとして39作目で、全10曲収録のCD2枚組の大作です。早速購入して聞いてみました。まるで文学作品のようで、79歳ながら創作意欲は全…

聖霊降臨後第11主日 聖餐式『カナンの女の信仰に倣う』

今日は聖霊降臨後第11主日。高崎で聖餐式を捧げました。聖書個所は、旧約 イザヤ書 56:1、6-7とマタイによる福音書15:21-28。 説教では、冒頭で聖書地図を使い、本日の福音書の舞台であるティルスとシドンの場所や異邦人の町であること等を紹介しました…

「ピータ-・ポール&マリーの音楽と信仰(2)」

前回はPPM、ピータ-・ポール&マリーの、ことにファーストアルバムの曲にスポットを当てて、その音楽と信仰について思い巡らしました。そこでは3人の聖人の名前を冠したグループにふさわしく、その音楽にはキリスト教的なメッセージが含まれていることを記…

「ピータ-・ポール&マリーの音楽と信仰」

ピーター・ポール&マリーという、1960年代に活躍した米国のフォーク・グループをご存知でしょうか? Peter Yarrow, Noel Paul Stookey, Mary Traversのトリオです。頭文字をとってPPMと呼ばれていました。前々回のブログの記事「ジョーン・バエズの音楽と信…

聖霊降臨後第10主日 聖餐式『私たちと共にいて救う神』

今日は聖霊降臨後第10主日。新町で聖餐式を捧げました(高崎は「み言葉の礼拝」)。聖書個所は、旧約 ヨナ書2:2-10とマタイによる福音書14:22-33。 説教では、「イエス様が湖の上を歩かれた」という奇跡の箇所を、27節の御言葉「安心しなさい。わたしだ…

「ジョーン・バエズの音楽と信仰(2)」

前回、「ジョーン・バエズの音楽と信仰」のタイトルで、特に彼女の日本での最初のヒット曲「ドンナ・ドンナ」にスポットを当てて、彼女の音楽の特質と信仰について論を進めました。今回は1963年のキング牧師のワシントン大行進のおりにジョーン・バエズが歌…

聖霊降臨後第9主日 聖餐式『小さなことを主イエス様に』

今日は聖霊降臨後第9主日。高崎で聖餐式を捧げました。聖書個所は、ネヘミヤ記 9:16-20とマタイによる福音書14:13-21。 説教では「5000人の供食、パンと魚の奇跡」について、導入では2年前の聖地旅行での写真を使い、展開では旧約聖書を引用し憐れみ深…

「ジョーン・バエズの音楽と信仰」

皆さんはジョーン・バエズはご存知ですが? 私以上の団塊の世代の方には馴染みがある名前だと思います。学生運動が盛んだった1960年代、彼女は「フォークの女王」と呼ばれていました。以前、「本田路津子とキリスト教」について記しましたが、本田路津子や森…

聖霊降臨後第8主日 聖餐式『賢明な心で神の国を求める』

今日は聖霊降臨後第8主日。午前高崎、午後新町で聖餐式を捧げました。聖書個所は、列王記上 3:5-12とマタイによる福音書13:31-33、44-49。説教では、「天の国のたとえ」について、44節の「宝が隠された畑のたとえ」を中心に、当日の旧約の列王記上3章…

「唱歌・童謡とキリスト教(3)」

前回、童謡の誕生、そしてキリスト教との関連について少し記しましたが、日本人にとって最も愛されている童謡は何だと思いますか? かつて、NHKが行ったアンケート「明日へ残す心の歌百選」(回答数66万通)で一位に選ばれたのが、「赤とんぼ」、2位が「…

聖霊降臨後第7主日 聖餐式『麦も毒麦も一緒に育つ神の国』

左が麦、右が毒麦です。 今日は聖霊降臨後第7主日。高崎聖オーガスチン教会で聖餐式を捧げました。 聖書個所は、知恵の書12:13、16-19 とマタイによる福音書13:24-30、36-43。説教では、「毒麦のたとえ」について、「神の国は麦と毒麦が混ざって育って…

「唱歌・童謡とキリスト教(2)」

前回、このテーマで「日本の唱歌は最初からキリスト教と深いかかわりがあった」と記しましたが、追加したいことがあります。 それは尋常小学唱歌が1911(明治44)年から文部省により編纂されますが、その編纂(作曲)委員6名のうち4名がキリスト者またはキ…

聖霊降臨後第6主日 聖餐式(新町)『どの地にも種を蒔かれる神の愛』

今日は聖霊降臨後第6主日。一種陪餐ではありますが、新町聖マルコ教会で聖餐式を捧げました(高崎は「み言葉の礼拝」)。福音書箇所はマタイによる福音書13:1-9、18-23。説教では、「種を蒔く人のたとえ」について、ミレーの絵や当日の聖歌の歌詞等を活…

「唱歌・童謡とキリスト教(1)」

新型コロナウイルスのため新たな撮影ができず、再放送をしているNHK朝の連続テレビ小説「エール」で、ヒロイン音が立教女学院と思われる聖歌隊と福島県川俣の教会で聖歌を歌うシーンが、先日ありました。その歌声に裕一は惹かれます。その曲は「いつしみ…

聖霊降臨後第5主日 聖餐式・誕生感謝の祈り(高崎)『重荷を負う者を招くイエス様』

「誕生感謝の祈り」で司祭の祝福を受ける幼子と家族 本日は聖霊降臨後第5主日です。高崎の教会で、聖餐式を献げました。本日は説教の後に「誕生感謝の祈り」がありました。 聖書箇所は、旧約聖書 ゼカリヤ書 9:9-12、福音書 マタイによる福音書 11:25-3…

久米小百合(久保田早紀)とキリスト教

本田路津子に続いて、久米小百合のCDを聞いたり久米小百合の自叙伝を読んだりしています。後者は昨年3月に出版され購入し途中まで読んでストップしていましたが、また読み始め、昨夜読了しました。それは『ふたりの異邦人 久保田早紀*久米小百合自伝』と…

聖霊降臨後第4主日 聖餐式(高崎・新町)『いのちよりも大切なもの』

本日は聖霊降臨後第4主日です。午前10時半から高崎の教会、午後2時から新町の教会で、聖餐式を献げました。私にとっては一日のうちに別の教会で聖餐式を執行するのは初めてでした。 本日の聖餐式の「み言葉」では、旧約聖書・詩編は割愛しました。使徒書は…

本田路津子とキリスト教

聖公書店が先週の水曜日(17日)に久しぶりに高崎の教会にも来てくれました。その折りに購入した本の中の一冊が本田路津子の自叙伝「マイソングマイライフ」でした。この本に触発され、また彼女の歌を聴いています。 本田路津子は本名で、両親がクリスチャン…

聖霊降臨後第3主日 聖餐式(高崎) 『派遣され、仲間と告白する』

本日は聖霊降臨後第3主日です。高崎の教会で、一種陪餐ではありますが公祷再開後の2度目の聖餐式を献げました。聖霊降臨後の節に入り、久しぶりに緑のチャジブルを着用しました。 17名の会衆と共に感謝・賛美の祭りを執り行うことができ、感謝でした。久…

エミリー・ディキンソンの詩と信仰(2)

先主日の説教でエミリー・ディキンソンの詩「駒鳥」を引用しました。約1か月前に「エミリー・ディキンソンの詩と信仰」についてブログに掲載しました。今回はその続編として別の観点や他の詩も取り上げ、そのことについてさらに思い巡らしてみたいと思いま…

聖霊降臨後第2主日 聖餐式(新町・公祷) 『身近なところから福音を宣べ伝える』

本日は聖霊降臨後第2主日です。私は6月から新町聖マルコ教会の協働司祭となり、毎月第2主日10時半、第4主日14時に新町の教会で司式・説教をすることになりました。新町では今日から公祷を約3か月ぶりに再開し、一種陪餐(パンのみ)ではありますが、…