オーガスチンとマルコの家

勤務している高崎聖オーガスチン教会や新町聖マルコ教会の情報やキリスト教文化や信仰などの話題を掲載します。

八木重吉の詩と信仰(2)

先主日、その前の主日に続き八木重吉の詩を説教で取り上げました。詩稿集「貧しきものの歌」の中にある「きりすと/ われにありとおもうはやすいが」の詩です。当日は、イエス様は疑う者にも近寄り、そのような弟子と「共にいる」ことの例としてこの詩につい…

三位一体主日・聖霊降臨後第1主日聖餐式(公祷) 『疑う者にも近寄り派遣するイエス様』

本日は三位一体主日・聖霊降臨後第1主日です。高崎の教会では今日から公祷を再開し、一種陪餐ではありますが聖餐式を献げることができ、感謝です。 サーバーやアッシャーも付き、14名の会衆と共に感謝・賛美の祭りを執り行うことができました。できるだけ…

八木重吉の詩と信仰(1)

先主日、八木重吉の詩「神の道」を説教で言及しましたが、限られた説教時間で言葉が足りませんでした。この詩に込められた八木重吉の思い、特に彼の信仰にスポットを当て思い巡らしたいと思います。できれば「八木重吉の詩と信仰」については複数回記したい…

聖霊降臨日 私祷『聖霊を受け「神の道」に従う』

本日は聖霊降臨日、3大祝日ですが、私祷(み言葉の礼拝)を捧げました。福音書箇所はヨハネによる福音書20章19節-23節です。今回はその後半を中心に思い巡らし、聖霊により罪を赦す者に変容すること、各自に与えられた賜物を生かし「神の道」に従うことに…

「明日に架ける橋」とキリスト教

新型コロナウイルスの感染者への対応にあたるイギリス西部のウェールズの仮設病院の医療関係者らが「サイモン&ガーファンクル」の名曲、「明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)」を歌った動画がインターネット上に投稿され大きな反響を呼んでいるそ…

復活節第7主日(昇天後主日)私祷「イエスの祈りに倣う」

公祷再開に向けて、本主日から「み言葉の礼拝(私祷)」を捧げることにしました。また、感染リスクを減らすため、特祷・聖書日課・詩編については当日の分を印刷したB4一枚の別紙を使うようにしました。 福音書の箇所はヨハネによる福音書17章1-11節。説教…

昇天日私祷「イエス様の昇天という恵み」

本日は昇天日。イースターから40日目の祝日です。 木曜日ですが、高崎の教会でアンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げました。 福音書の箇所はルカによる福音書24章49-53節。説教ではイエス様の昇天の意味を、「神様の普遍的な愛と私たちが天に…

エミリー・ディキンソンの詩と信仰

エミリー・ディキンソンEmily Dickinson(1830 - 1886)という詩人をご存知ですか? 生前、わずか10篇の詩を発表しただけで56歳の生涯を終えた19世紀アメリカの女流詩人です。没後発表された1800篇にのぼる作品により、アメリカの文学史上、奇跡の詩人とも言…

復活節第6主日私祷「イエス様につながっていく」

本日は復活節第6主日。 本日も高崎の教会でアンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げました。 福音書の箇所はヨハネによる福音書15章1-8節。説教では「実を結ぶためにつながる」ことをテーマと考え、15:5を中心聖句として話しました。また、「…

フェリーニ「道」とキリスト教

先主日の説教で触れたフェリーニが監督した映画「道」について、当日はその日のテーマとの関係で話しましたが、今回はこの作品をキリスト教の観点から考察してみたいと思います。 「道」は1954年のフェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画。フランシスコ教…

復活節第5主日私祷「父なる神に至る道であるイエス様に従う」

本日は復活節第5主日。 本日も高崎聖オーガスチン教会でアンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げました。 福音書箇所はヨハネによる福音書14章1-14節。説教では、イエス様は「道であり真理であり命である」と同時に「真理であり命である父への…

朝ドラ「エール」の教会と私たちの教会

NHK朝の連続テレビ小説「エール」で、川俣にある教会として登場する教会、実は福島聖ステパノ教会で撮影されています。5月6日(水)の放送回では、祐一と音がここで再会する重要な場所として登場しました。 ここの教会聖堂の内部が私たちの高崎聖オーガスチ…

復活節第4主日私祷「門であり、真の羊飼いであるイエス様に聞き従う」

本日は復活節第4主日、「良い羊飼いの主日Good shepherd Sunday」です。 本日も高崎聖オーガスチン教会でアンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げました。 「聞き分ける」と「門」という言葉に着目して、真の羊飼いであるイエス様に聞き従うこと…

高崎聖オーガスチン教会聖堂の設計者はだれ?

私たちの高崎聖オーガスチン教会聖堂は2008(平成20)年3月7日、国の登録有形文化財に登録されています。最近は、外出自粛のためか訪れる方もほとんどありませんが、昨年は、それを知って聖堂を見学に来る方が結構いました。中にはいろいろな教会巡りをしてそ…

復活節第3主日私祷「エマオ途上で示されたイエス様の神秘」

本日は復活節第3主日です。 本日も高崎聖オーガスチン教会の礼拝(公祷)は休止中で、アンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げました。 エマオ途上の弟子とイエス様の出会いの場面において示された神秘に絞り、話しました。また、ヘンリー・ナウ…

キング牧師の活動と信仰

連日、新型コロナウイルスの感染拡大のことが話題になり、感染者に対する偏見・差別も懸念されています。こんな折り、キング牧師の伝記などを読み返しています。 まずは、以前シュヴァイツァーの伝記についてこのブログで紹介しましたが、それと同じシリーズ…

教会に花が咲いています。

政府の外出自粛要請を受け、多くの方が自宅にいるためか、教会を訪ねる方も少なくなりました。 暖かくなり、聖堂や会館の周りの花壇に花がきれいに咲いています。道行く人が足を止めることもあります。 これは聖堂前の花壇です。チューリップ・キンギョソウ…

復活節第2主日私祷「トマスの信仰に倣う」

本日は復活節第2主日です。緊急事態宣言の対象が全国になり、一層コロナウイルスの感染拡大が危惧され、高崎も街にも人が減り、車も少ないように思います。 本日も高崎聖オーガスチン教会の礼拝(公祷)は休止中で、アンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・…

シュヴァイツアーの思想と音楽

子供の頃、私の最も尊敬する人物はシュヴァイツァーでした。私と同世代の人で彼を知らない人はいないと思います。しかし、最近の若者や子供は知らない人が多いようです。 シュヴァイツァーのパイプオルガンの演奏をまた聴いています。相模原殺傷事件が発生し…

朝ドラ「エール」からキリスト教信仰を見る

この春から始まったNHK朝の連続テレビ小説「エール」のヒロイン、二階堂ふみ演じる関内音の家庭は聖公会信徒という設定です。私たち聖公会の教会が何度も現れ、馴染みのある聖歌も歌われます。食前の感謝の祈りや十字を切る所作等も出てきます。このドラマの…

高崎聖オーガスチン教会の紹介

会館前の掲示板の当教会のことが掲載されている新聞記事等を熱心に読んでいる人がいます。教会を訪ねてこられる方が高崎聖オーガスチン教会や聖公会について「どんな教会ですか?」と質問をされます。いつも「英国国教会の流れをくむ教会です」と答えますが…

復活日私祷「空の墓」を信仰的に見る

本日は復活日ですが、「イースターおめでとうございます」とはなかなか言いづらい状況にあります。新型コロナウイルス感染症拡大のため、勤務している高崎聖オーガスチン教会の礼拝(公祷)は休止中で、アンテ・コミュニオン(聖餐式前半のみ・私祷)を捧げま…

ブログ開設

新型コロナウイルス感染症の拡大のため、勤務している教会の礼拝(公祷)・集会が休止となっています。信徒の皆さんへの情報提供と個人の話題を掲載するためブログを開設いたします。どうぞご覧ください(2020年4月現在)。 なお、6月から公祷が再開し…