オーガスチンとマルコの家

勤務している高崎聖オーガスチン教会や新町聖マルコ教会の情報やキリスト教文化や信仰などの話題を掲載します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

降誕後第1主日聖餐式・クリスマス礼拝(新町) 『クリスマスの意味』

新町聖マルコ教会にて福音書(聖書協会共同訳)朗読 本日は降誕後第1主日聖餐式を午前高崎、午後新町の教会で捧げました。新町はクリスマス礼拝として行いました。説教では、ヨハネ福音書冒頭の「ロゴス賛歌」の箇所から「クリスマスの意味」について語りま…

降誕日聖餐式・洗礼式 『クリスマスの出来事』

本日はクリスマス。高崎の教会で降誕日の聖餐式を捧げました。洗礼式もありました。私にとって初めて司式する洗礼式でした。 聖書箇所は、ヘブライ人への手紙1:1-12とヨハネによる福音書1:1-14。説教では、クリスマスの出来事の意味やヨハネ福音書1:1…

クリスマスイブ(降誕日前夕)の礼拝 『羊飼いたちの礼拝』

本日はクリスマスイブ。夕方5時から、高崎の教会で「降誕日前夕の礼拝」を捧げました。今年は新型コロナウィルス感染症対策のため、例年より規模を縮小し、祈祷書に則った「夕の礼拝」を行いました。 聖書箇所は、イザヤ書52:7-10とルカによる福音書2:1…

「The Beatles – Let It Be」に思う

先主日の聖餐式における中心聖句は「わたしは主の仕え女です。お言葉どおりこの身になりますように。」でした。ここの「なりますように」はラテン語では「フィアットfiat」、ある英語訳(NRSV等)では「Let it be」と表されたことを説教で話しました。「fiat…

降臨節第4主日 聖餐式 『マリアの信仰に倣う』

本日は降臨節第4主日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所はローマの信徒への手紙16:25-27とルカによる福音書1:26-38。説教では、ルカ福音書の受胎告知の場面において、マリアの当惑から受諾に至ることができた訳にスポットを当て、私たちに問わ…

ハレルヤ・コーラスとヘンデルの信仰

前々回のブログでヘンデルのオラトリオ「メサイア」について記しましたが、この曲で一番有名なのが第2部「メサイアの受難と復活」の最後で演奏される「ハレルヤ・コーラス」です。私もこれまでの人生で何度も触れて来ましたが、最近聞いた(見た?)もので…

降臨節第3主日 聖餐式 『主の来臨を待ち望み、証しをする』

本日は降臨節第3主日。新町の教会で聖餐式を捧げました(高崎はみ言葉の礼拝)。聖書箇所はテサロニケの信徒への手紙一5:16-28とヨハネによる福音書1:6-8、19-28。説教では、アドベントのこの期節に主を待ち望み、洗礼者ヨハネの使命である「光につい…

『イザヤ書40章とヘンデル「メサイア」』に思う

先主日、降臨節第2主日の旧約聖書はイザヤ書40:1-11でした。この前半1節から5節は、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の冒頭で歌われている箇所です。 毎年、アドベントのこの時期になりますとヘンデルの「メサイア」を聞きたくなります。立教大学クリ…

降臨節第2主日 聖餐式 『イエス様の方へ方向転換 』

本日は降臨節第2主日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、イザヤ書40:1-11とマルコによる福音書1:1-8。説教では、当日の旧約聖書イザヤ40章との関係で、この箇所の背景や私たちに求められていること等を述べました。洗礼式が近づいているこ…

『讃美歌「いまこそ来ませ」とカンタータ第61番』に思う

先主日は降臨節第1主日でした。アドベント第1主日、待降節第1主日とも言います。その日にはプロテスタントの教会、特にルター派の教会では、「今こそ来ませ」の讃美歌を歌うことが多いようです。この曲は讃美歌第二編第96番、教会讃美歌第1番です。聖公会…

降臨節第1主日 聖餐式 『責務を果たしつつ、主の来臨を待つ』

本日は降臨節第1主日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、コリントの信徒への手紙一1:1-9とマルコによる福音書13:33-37。説教では、まず、アドベントや「目を覚ましていること」の意味について述べました。そして、マルコ13:34に注目し…

J・ベイリー著「朝の祈り 夜の祈り」に思う

先日、前橋市城東町のキリスト教書店「ハレルヤブックセンター」の古書コーナーにジョン・ベイリー著「朝の祈り 夕の祈り」があったので、購入しました。300円でした。 この本には、20世紀スコットランドの霊的指導者ベイリーによる、1か月31日分、さらに主…

降臨節前主日 聖餐式 『最も小さい者の一人とは誰か』

本日は降臨節前主日。午前は高崎、午後は新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖餐式の聖書箇所は、エゼキエル書34:11-17とマタイによる福音書25:31-46。説教では、今回新たに気づかされた「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人」はマタイ自身ではな…

「バッハとルター」に思う

前々回の記事で「バッハは自身の楽譜の最後に”Soli Deo Gloria”(神のみに栄光を)と書き記した」と記しましたが、この語はルターはじめ宗教改革の神学者たちの神学を要約したラテン語の語句である「5つのソラ」の一つです。「ソラ」は「〜のみ」を意味する語…

聖霊降臨後第24主日聖餐式 『神を恐れずタラントンを生かす』

本日は聖霊降臨後第24主日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖餐式に先立って、11月2日に帰天され先主日(8日)葬送告別式が行われた秋葉晴彦司祭様の魂の平安のため、参列した会衆と共に祈りを捧げました。 聖餐式の聖書箇所は、テサロニケの信徒への手…

「聖歌第58番とバッハのカンタータ第140番」

先主日の礼拝の入堂聖歌は高崎も新町も第58番「起きよ、夜は明けぬ」でした。この聖歌はバッハのカンタータ第140番『目覚めよと呼ぶ声あり』に取り入れられています。バッハは「聖書の音楽家」と言われ、音楽で福音を伝えることを自分の使命と考えていました…

聖霊降臨後第23主日聖餐式『信仰のともし火を燃やし続ける』・葬送告別式

本日は聖霊降臨後第23主日。高崎の教会はみ言葉の礼拝、私は新町で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、テサロニケの信徒への手紙一 4:13-18とマタイによる福音書 25:1-13。説教では、「十人のおとめのたとえ」について、当時の習慣等を踏まえ、花婿や花…

讃美歌「うるわしの白百合」に思う

先々主日の説教で朝ドラ「エール」で薬師丸ひろ子演じる関内光子が空襲で家を焼かれ多くのものを失い讃美歌「うるわしの白百合」を歌うシーンについて言及し、ブログにもアップしました。この讃美歌について、ブログを読んだ信徒の方から「祖母の愛唱歌で、…

諸聖徒日聖餐式『8つの幸いに生きる』、墓地礼拝

本日は諸聖徒日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、シラ書44:1-10、13-14とマタイによる福音書5:1-12(「山上の説教」の冒頭)。説教では、最初に諸聖徒日の意味を示し、代祷で高崎聖オーガスチン教会のすべての逝去者を覚えて名前を読み上…

「プレスリーとゴスペル(4)」

前回のこのテーマでは 1968年12月3日の エルヴィス・プレスリーの歌手としての再出発のテレビ出演「68カムバック・スペシャル」、特に「If I can dream.(明日への願い)」について記しました。これ以降、エルヴィスはコンサート活動が多くなり、ライブ・アル…

聖霊降臨後第21主日 『神と隣人を愛する秘訣』

本日は聖霊降臨後第21主日。午前は高崎、午後は新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、出エジプト記22:20-26とマタイによる福音書22:34-46。説教では、福音書の前半の箇所にスポットを当て、テーマを導きました。また、当日の旧約聖書出エジプト…

「プレスリーとゴスペル(3)」

前回はエルヴィス・プレスリーの1967年3月にリリースされた「偉大なるかな神 HOW GREAT THOU ART」というゴスペル・アルバムを中心に記しました。エルヴィスはこれにより、プラチナ・ディスク(100万枚以上)と初のグラミー賞“Best Sacred Performance”を獲…

聖霊降臨後第20主日 『神のものを神に返す生き方』

本日は聖霊降臨後第20主日。高崎の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、イザヤ書45:1-7とマタイによる福音書22:15-22。説教では、福音書の「皇帝への税金」について、イエス様の「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」の言葉にスポットを…

「プレスリーとゴスペル(2)」

前回、ロックンロールの王様、エルヴィス・プレスリーが敬虔なクリスチャンで、ゴスペル・ミュージックに献身的な情熱を捧げたことを記しましたが、そのことに関して、彼の死後25周年を記念し制作(02年3月)されたDVDがあります。それが「エルヴィス・プレス…

聖霊降臨後第19主日 主教巡回聖餐式(高崎)・福田司式聖餐式(新町)『神の招く祝宴に礼服を着る』

本主日は広田主教様が急遽、高崎の教会を訪ねて聖餐式の司式・説教をしてくださいました。 礼拝後、短時間ですが会館で交わりの時も持つことができ、感謝いたします。 福田は新町で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、イザヤ書25:1-9とマタイによる福音書22…

「プレスリーとゴスペル(1)」

エルヴィス・プレスリー(1935-1977)はご存知ですか? 今の若い人は名前すら聞いたことがないかもしれません。プレスリーは1950~70年代に大活躍したロックンロール歌手です。私はビートルズ世代の後期で、ローリングストーンズやその後のレッドツェッペリ…

聖霊降臨後第18主日 『救いを受け神の実りのため働く』

マザー・テレサが出会った人に手渡していた名刺を想像で再現しました。裏は日本語に訳しました。 今日は聖霊降臨後第18主日。高崎で「聖餐式」の司式・説教をしました。聖書個所はイザヤ書5:1-7とマタイによる福音書21:33-43。 説教では、「ぶどう園と…

「十字を切る」意味とその場面

先主日の礼拝で「十字を切る」意味についても言及しましたが、そこではテーマに合致する一つを紹介しました。今回は他の説や十字を切る場面(箇所)等についても記してみたいと思います。 聖公会では、「十字を切る」ことは必ずしなければならないものではあ…

聖霊降臨後第17主日 『僕となった神の義を信じ仕える』

今日は聖霊降臨後第17主日。午前は高崎。午後は新町で「聖餐式」の司式・説教をしました。 聖書個所はフィリピの信徒への手紙2:1-13とマタイによる福音書 21:28-32。 説教では、福音書の「二人の息子のたとえ」から、「僕となった神の義を信じ方向転換し…

「内村鑑三と特別支援教育」

日本人で最初に知的障害児・者の施設で働いた人は誰だかご存じですか? それは内村鑑三です。内村は、1885年、アメリカ留学中のアマースト大学に入る前に、ペンシルバニア州立白痴院(当時の名称のまま)の看護人として8ヶ月働きました。この施設はトレーニ…